時代はエスプレッソ・バー
これに花を添えるのはケーキやパン
マドレーヌ・コンフェクショナリーは、2000年10月にドトールコーヒーのグループ会社として設立された。ドトールのフランチャイズまたは直営店への洋菓子やパンを製造・供給する会社である。ドトールコーヒーの幅広い経営戦略としては、今までにこんな会社がなかったことが、むしろ不思議なくらいである。しいて言えば、喫茶店ではなく昨今のカジュアルなエスプレッソ・バーの流行とともに、お洒落で美味しいケーキやパンの需要が増加したことに起因しているかもしれない。
▲仕上げはやはり人の手による作業で行われている。
ともあれ、比較的庶民的な店舗展開を図ったドトール・コーヒーショップとは違った、「より楽しく!より美しく!より快適に!」というコンセプトの基にイタリアンエスプレッソ・カフェとして、「エクセルシオール・カフェ」が1997年にオープンしたのが、マドレーヌ・コンフェクショナリー設立の大きな要因となっていることは否めないだろう。今、エクセルシオール・カフェは全国で約50店舗あるが、時代の流れに乗って都市部を中心に次々と増えつつあるそうだ。
母体会社のショップ展開との良い関係
お互いの存在が売上向上に貢献
マドレーヌ・コンフェクショナリーは、現在ドトールコーヒーショップとエクセルシオール・カフェに、それぞれほぼ3対7の割合でケーキやパンを供給している。両店舗ともに次々と全国規模で店舗展開を図っているので、需要は益々増えつづけるはずである。ドトールはまた今年、銀座に第一店舗を設けた「サロン・ド・テ・マドレーヌ」も既に3店舗のオープンに至った。ショップの展開と工場の売上が良い関係で、お互いに奨励と刺激を繰り返しているのであろうか。以上の3種類の店舗を含め、ドトールは全7業態のショップを持ち、さらに今後の業態の増加も当然期待される。
▲「やはり焼きの品質チェックは重要です」と語る管理課長代理。
これら全部への洋菓子やパンの供給もマドレーヌ・コンフェクショナリーが握るとして、母体会社とともに今後の成長が期待できるだろう。
製造部の菅野吉幸課長代理は、目下の課題としては、地方の供給のための管理だという。委託ではコスト面やクォリティの保持という点で難しいのである。
中規模工場の主役オーブン
ラックオーブンは不可欠
都内芝浦のビルの2階にある工場では、現在ケーキ、パン類の両方で30品目を作っている。ショップはコーヒーがメイン商品とは言え、約100店舗への供給分がここで製造される。オーブンは平釜とラックオーブンが1台づつ。工場の規模の割に多品種を量産しなければならない。1機のラックオーブンに、ラック自体が4台で、午前10時から午後3時まで、アメリカン・クッキー3種600〜700個、スコーン2種を400〜500個、マフィン3種を600〜700個、デニッシュロール2種を200個という割合で日々生産しているのだそうだ。
▲1日フル稼働するラックオーブン。
人の手を省くためにも、ラックオーブンはここではなくてはならない存在だと菅野氏は言う。ドトールは今期だけで135店舗の増店を予定し、近い将来の目標として全国3000店舗を目指している。従ってマドレーヌ・コンフェクショナリーも拡大させなければならない。現工場は商品開発の場にして、次の工場をという構想もすでにあるようだ。母体会社とともに着実に成長しそうである。
マドレーヌ
コンフェクショナリー
東京都港区芝浦2-6-16
望月ビル2号館2F
TEL.03-5442-7555
ラックオーブンの
人気焼成品ご紹介
□マフィン
ブルーベリー、バナナ、チョコレートチップの3種類の味のマフィンはコーヒーショップには欠かせないアイテム。
□アメリカンクッキー
オートミール、アーモンド、チョコチップと揃ったアメリカンクッキーは、1枚でも満足感が得られるサイズ。
□シナモンロール
おなじみ、シナモンロール。比較的大きめサイズに作っているのは手軽な朝食や昼食としても受け入れられるように。